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[保存版]Looker Studioのスコアカード機能まとめ|全20機能を一覧で紹介

Looker Studioのスコアカードは、KPIや主要指標をシンプルに強調できる便利な機能です。売上やユーザー数などの数値を一目で確認できるよく利用されるグラフです。

しかし、スコアカードには多くのカスタマイズ機能があり、何ができるのかを整理して理解するのは意外と大変です。そこで本記事では、スコアカードで設定できる全17の機能をわかりやすく一覧で紹介します。

目次

Looker Studio のスコアカードの基本的な使い方

まずは、基本的な使い方を解説します。

Googleのサンプルデータで解説

Googleが提供しているGoogle Merchandise Storeのデータを利用します。クリックするとGA4にサンプルデータが連携され、LookerにGA4のサンプルデータを追加することができます。連携サンプルデータをより詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。

スコアカードの作成方法

「グラフを追加」から「スコアカード」を選択します。

Googleのサンプルデータの表示回数が表示されます。



メインフィールド

「ディメンション」と「指標」を設定できます。

指標 … 売上やユーザー数などの数値を表示するための項目
ディメンション … 日付やイベント名、ユーザー属性など、数値を分類するための切り口

スコアカードは数値を大きく見せたい場面で使うことが多いため、一般的には「指標」を設定するケースが中心です。
指標の数値を変更して、表示したい数値を選択します。

スコアカードでできることを全16機能

スコアカードは非常に機能が多く、機能が多すぎて何ができるのかを把握するまでに時間を要します。そのため、一覧で機能を紹介いたします。

一部抜粋したキャプチャです。各機能毎に解説していきます。

オプション

複数の指標を切り替えて表示できる「オプション」機能があります。
デフォルトでは「アクティブユーザー数」が表示されますが、カーソルを合わせると「新規ユーザー数」や「DAU/MAU」など、追加した指標に切り替えることが可能です。

たとえば「普段はアクティブユーザーを見たいが、必要に応じて新規ユーザーも確認したい」といった場合に便利です。設定は、[メインフィールド] → [オプションの指標] から追加できます。

スパークライン

数値の推移を小さな折れ線グラフで表示できる「スパークライン」機能があります。
たとえば「アクティブユーザー数」をメイン指標に設定した場合、日付を追加することでその増減をグラフで確認できます。

上記キャプチャは、メイン指標をアクティブユーザー数にして、スパークラインで日付を選択しています。
設定>スパークライン>日付を追加から表示できます。

スパークラインのスタイルは3種類あり、スタイル画面からデフォルト、全画面、平滑線が選択できます。

フィルタ

特定のデータだけを表示することができます。

「新規ユーザー」や「リピーター」などの数値を表示することができます。

新しいフィルタを作成したい場合は、「フィルタを追加」から作成することができます。

期間

2つの設定方法があります。

自動

    ページに設置したコントロールの期間設定と連動します。コントロールの期間を変更すると、スコアカードの数値も自動で更新されます。

    カスタム

      スコアカード単体で任意の期間を設定できます。コントロールの期間に関係なく、特定の期間だけの数値を表示します。

      比較

      メイン指標を他の値と比較してパーセントで表示することができます。

      「その他の比較オプション」から選択ができます。

      比較できる指標は、「期間」「値」「指標」の3つから選択できます。

      比較できる対象は3種類です。

      期間:前の期間の数値と比較(例:今年 vs 去年)
      値:任意の数値と比較可能
      指標:別の指標と比較可能(例:アクティブユーザー数 vs 新規ユーザー数)

      進行状況

      比較オプションで設定した比較タイプの値の達成状況をグラフで可視化できます。

      進行状況は、「棒グラフ」と「円グラフ」の2つから選択できます。

      データ欠損

      データが欠損した時に「データなし」「0」「-」「null」「(空白)」の5種類のどれを選択できるかを選択できます。

      背景

      背景に色をつけます。

      「背景と枠線」から「背景」を選択して、任意の色を選択します。

      カスタム白の設定も可能です。

      タイトル

      スコアカードにタイトルをつけます。

      スタイルの「グラフのタイトル」からチェックをいれることでタイトルが表示できます。

      条件付き書式

      指定した数値以上の条件を満たした時に、フォントのスタイルを変更することができます。

      フォントサイズ

      フォントサイズのデフォルトは、28PXになっていますが、下記のようにサイズを変更できます。

      フィールド非表示

      指標やディメンションの名前(フィールド名)を非表示にすることができます。

      「フィールド名を非表示にする」にチェックを入れることで非表示にできます。

      数字の短縮表示

      スコアカードでは、大きな数字を読みやすく短縮表示することができます。
      例えば「11,000」を「1.1万」と表示したり、「11,110」を「1.11万」と表示できます。

      設定できる精度は0〜3桁までで、用途に合わせて調整可能です。
      この機能を使うと、売上やユーザー数などの大きな数値をコンパクトに見せることができます。

      枠線の角丸

      グラフの角に丸みをつけることができます。

      「背景と枠線」から「枠線の角丸半径」から半径を選択できます。

      不透明度

      スコアカード自体を透明にすることができます。

      「背景と枠線」の「不透明度」から透明度を選択できます。0%に近くなればなるほど、透明になります。

      枠線の太さ

      スコアカードの枠線の太さを変更できます。

      「背景と枠線」で「枠線の色」を選択後に「枠線の太さ」を設定できます。

      枠線

      枠線の種類を「実線」「破線」「点線」「二重線」の4種類から選択できます。

      「背景と枠線」の「枠線のスタイル」から選択できます。

      枠線の影

      スコアカード全体に影を付けることができます。

      「背景と枠線」から、「枠線に影を付ける」にチェックを入れると表示されます。

      グラフのヘッダー

      スコアカードのグラフには、マウスを合わせたときに表示される「ヘッダー」があります。
      このヘッダーには、「選択したフィルタを表示」ができます。


      スコアカードに選択されているフィルタを確認することができます。

      パディング

      メイン指標の余白を設定できます。デフォルトでは、24PXのパディングが表示されています。

      スタイルのパディングから設定できます。

      まとめ

      スコアカードは単なる数値表示にとどまらず想定以上に多彩な表現が可能です。
      スパークラインなどグラフを組み合わせてデータの推移を直感的に把握することもできます。
      また、パディングで指標の余白を調整したり、期間設定をページのコントロールと自動で連動させたりするなど、Looker Studio特有の便利機能を活用できます。

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      この記事を書いた人

      ITコンサルタント3年経験後、アドテク企業に10年在籍。
      広告運用額は10億/年。運用アカウント数は200以上。
      データを活用した広告事業の立ち上げから、幅広いマーケティング業務を経験。
      PythonとLookerを活用した業務効率化が得意。
      大手広告代理店に1人で戦うことも多数経験

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