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Looker Studio ファネルグラフ|GA4のサンプルデータで解説

Looker Studioを利用してファネルグラフの作成方法を解説します。
ファネルグラフに適したデータが手元にない場合もあると思うので、今回は誰でも利用できるGoogleが提供しているサンプルデータを利用します。

目次

ファネルグラフとは

ユーザーがCVに到達するまでのステップでどのように減少していくかを視覚的に把握するためのグラフです。どのステップで離脱しているかが見えているため、離脱の可視化、CVまでの導線を可視化するのに役立ちます。

Looker Studioでファネルグラフを作成する

Googleのサンプルデータを用意

Googleが提供しているGA4のサンプルデータは Web版 と アプリ版 の2種類があり、今回はweb版のGoogle Merchandise Storeのデータを利用します。連携方法はこちらからご確認ください。

サンプルデータでファネルグラフを作成する

グラフを追加するから、ファネルを選択します。

ディメンションにイベント名、指標にアクティブユーザー数を選択します。

イベントの数がファネルグラフが表示されます。

ファネルグラフは3種類

Looker Studioのファネルグラフは3種類があります。

平滑バー

指標の値に応じて、各ステップの幅が滑らかに変化するファネルグラフです。
各階層が自然にシェイプされるため、全体の流れを直感的に把握できます。

段階状バー

平滑バーのような滑らかな曲線はなく、階段状に表現されます。

逆三角形

前述の2種類と異なる点は、指標の値に関わらず各ステップの幅が一定であることです。
見た目は整っていますが、実際の数値差が反映されないため、分析時には注意が必要です。

棒グラフでの順序:表示順に応じて色を設定
ディメンションの値:指標ごとに色を固定(順番が変わっても同じ色)

並び替え

指標のデフォルトは降順ですが、昇順にもできます。

ファネルの形状の変更

グラフの種類から変更するだけでなく、スタイルのファネルグラフから形状を変更することもできます。

データラベル

指標で表示される数値を、「数値」「割合」「数値+割合」の3種類から選択できます。

割合

デフォルト設定で割合を表示します。

割合は、2種類あり「最大値に対する割合」と「以前の値に対する割合」があります。

「以前の値に対する割合」は、ファネルグラフが参照している期間の前の期間になります。

過去28日の前の28日間を参照します。今月に設定すれば先月、今年であれば去年を参照します。

数値

指標の数値が表示されます。

数値の短縮表示にチェックをいれると、数字がまとめられます。
100,000→10万という表記になります。

数値+割合

数値と割合を一緒に表示します。

先ほど紹介した設定の「割合の表示方法」や「数値の短縮表示」の変更なども同様にできます。

バーのラベルの位置

指標の名称が短いグラフ内に名称が表示されますが、イベント名が長い場合や下の階層になるとグラフの外側に指標が表示されます。これらの表示をバーラベルの位置で変更できます。

内部

内部に表示ができない指標は、外側に指標が表示されてしまいます。

外部

左側に指標の名称と指標の値が表示されます。
規則性があって見やすいのですが、指標の名称を外側に、指標の値は内部に表示といった表示はできません。

配色

3種類の配色設定方法があります。

単一色

全ステップを同じ色で表示し、色の濃淡で指標の値を表します。
階層が下がるにつれて色が濃くなるわけではなく、指標の値が大きいステップほど濃く表示されます。
多くの場合、一番上の階層が最も濃い色になります。

棒グラフでの順序

ステップの表示順に応じて、上位から下位まで順番に色を割り当てます。

ディメンションの値

各指標ごとに色を設定する方法です。ディメンションの値の色の管理をクリックします。

ディメンション毎に色の設定ができます。

「棒グラフでの順序」との違いは、色の割り当て基準が異なる点にあります。
棒グラフでの順序:表示順に応じて色を設定
ディメンションの値:指標ごとに色を固定(順番が変わっても同じ色)

ファネルグラフの活用例

ファネルグラフは、ユーザー行動の流れや離脱率を可視化するだけでなく、さまざまな分析に応用できます。
活用事例を4つ紹介します。


1.GA4のイベント数の推移を可視化

全体のイベント数がどのように推移しているかをファネル形式で表示します。
イベントごとの到達数や離脱数を比較することで、ユーザーがどの段階で減っているのかを把握できます。


2. セグメント別のイベント数比較

新規とリピーター、男性と女性など、特定のセグメントごとにイベント数や離脱率を比較できます。
フィルタ機能を使って対象のセグメントを切り替えることで簡単に設定可能です。

男女

新規/リピーター

年齢


フィルタ機能

フィルタを作成して各ファネルグラフにフィルタ適用します。

各グラフ毎ではなく、全体で適用したい場合は、コントロールを追加してファネルグラフと連動させます。

3. 期間比較による改善点の特定

CVRが下がった場合、1年前や前月の同時期と離脱率を比較することで、どのイベント以降に課題があるのかを明確にできます。


4. 特定イベントごとの離脱率分析

初回来訪時の会員登録率、カート追加後の購入完了率(CVR)など、特定イベントに絞って離脱率を確認できます。
重要なKPIに直結するイベントの改善に活用可能です。

まとめ

Looker Studioのファネルグラフは、ビジュアルも綺麗でPPTやExcelではファネルグラフの作成はできません。
タブローでなどではファネルグラフの作成ができますが有料ツールとなります。
Looker Studioはでは無料でファネルのグラフが作成できます。

非常に優秀なツールなので積極的に活用していきましょう。

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この記事を書いた人

ITコンサルタント3年経験後、アドテク企業に10年在籍。
広告運用額は10億/年。運用アカウント数は200以上。
データを活用した広告事業の立ち上げから、幅広いマーケティング業務を経験。
PythonとLookerを活用した業務効率化が得意。
大手広告代理店に1人で戦うことも多数経験

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