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GA4の「キャンペーン」と「セッションのキャンペーン」の違いを徹底解説!

GA4でキャンペーンデータを分析する際、「キャンペーン」と「セッションのキャンペーン」の違いに戸惑うことがあります。特に、「セッションのキャンペーン数」が「キャンペーン数」よりも多くなる理由や、なぜキャンペーン単位では平均セッション時間をレポート見ら
られないのか、疑問に思う方も多いでしょう。この記事では、これらの疑問に焦点を当て、以下のポイントをわかりやすく解説します

目次

1. GA4の「キャンペーン」と「セッションのキャンペーン」の基本

まず、GA4における「キャンペーン」と「セッションのキャンペーン」の違いを説明します。

キャンペーン(Campaign)

ユーザーが最初にウェブサイトやアプリに到達した際のトラフィックソースを指します。UTMパラメータ(utm_campaign)やGoogle Adsの自動タグ付け(gclid)で記録され、ユーザーの「最初の接点」を示します。

セッションのキャンペーン(Session Campaign)

各セッション開始時に記録されるキャンペーン情報。セッションごとにキャンペーンが記録されます。

セッションベースで記録され、同一ユーザーが複数のセッションを持つ場合、セッションごとに異なるキャンペーン(または「(not set)」)が記録される可能性があります。

なぜ「セッションのキャンペーン数」が「キャンペーン数」よりも多くなるのか?

「セッションのキャンペーン数」が「キャンペーン数」よりも多くなる理由は、データ収集の単位の違いとGA4のセッション処理にあります。

データ収集の単位の違い

キャンペーン:
ユーザーベースで、ユーザーの初回訪問時のキャンペーン情報(utm_campaignなど)を記録します。同一ユーザーが複数回訪問しても、初回のキャンペーンが保持され、1ユーザーにつき1カウントします。

例:ユーザーが「summer_sale」で初回訪問し、翌日直接訪問した場合、「キャンペーン」は「summer_sale」の1カウントします。

セッションのキャンペーン:
セッションベースで、各セッション開始時のキャンペーン情報を記録。同一ユーザーが複数のセッションを持つ場合、セッションごとにキャンペーンがカウントされます。

例:ユーザーが「summer_sale」(セッション1)→「new_collection」(セッション2)→直接訪問(セッション3:(not set))の場合、「セッションのキャンペーン」は3カウントになります。。

「キャンペーン」はユーザー単位で初回のキャンペーンを記録し、1ユーザーにつき1つのキャンペーンです。「セッションのキャンペーン」はセッション単位で記録され、複数のセッションで異なるキャンペーンがカウントされます。

なぜ「キャンペーン×平均セッション時間」を直接見られないのか?

「セッションのキャンペーン数」や「キャンペーン×平均セッション時間」の問題を理解するには、GA4のデータモデルを把握することが重要です。

イベントベース

ユーザーの行動を「イベント」(例:session_start、page_view、user_engagement)単位で記録するモデルです。
すべての行動がイベントとして記録されます。

ユーザーベース

個々のユーザーを中心にデータを集計。user_pseudo_idやGoogle Signalsでユーザーを識別し、初回接触や長期的な行動を「ユーザー」として記録します。

イベントベースの影響

「セッションのキャンペーン」はセッションのイベントの情報に基づくため、「平均セッション時間」の閲覧が可能です。
「キャンペーン」はユーザーのイベントの情報に基づくため、セッションのイベント情報が閲覧できません。

まとめ

GA4の「キャンペーン」はユーザーの初回接触をユーザー単位で記録し、「セッションのキャンペーン」は各セッションごとのキャンペーンを記録します。「セッションのキャンペーン数」が多いのは、セッション単位でキャンペーンがカウントされるためです。
「キャンペーン×平均セッション時間」が見られないのは、「キャンペーン」にセッション情報が紐づいていないからです。

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この記事を書いた人

大学卒業後、ITコンサルタントに入社。その後、アドテク企業にてマーケティング業務に従事。Looker Studioを活用して様々な業務を効率化

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