Google Analytics 4(GA4)では、流入者を独自定義された18個のチャネル グループに分類しています。
GA4で設定されているチャネル グループを「デフォルト チャネル グループ」と言い、この記事では、各チャネルの確認方法とそれぞれの特徴を詳しく解説します。
GA4チャネル グループとは?
GA4ではリファラルやUTMパラメータを利用して、ウェブサイトの訪問者がどこから来たのかを各チャンネルの分類しています。リファラルやUTMパラメータが取得できない場合は、「Unassigned」と表示されます。
チャネル グループの確認方法
GA>管理>プロパティ設定>データ表示>チャネル グループから確認することができます。

Google アナリティクス側で定義されたチャネルグループとなります。こちらで18個のチャネルリストを確認できます。

チャンネルリストをクリックするとチャネルの条件を確認できます。


デフォルトでは「このグループの少なくとも 1 つのルールに一致」の条件に、「完全一致」でPaid Searchが指定されています。
18のデフォルト チャネル グループ一覧
各チャネルの概要説明になります。
チャネル | 概要 |
---|---|
Direct | ユーザーが直接URLを入力したり、ブックマークからアクセスした場合のトラフィック |
Cross-network | Google広告とYouTube広告を組み合わせたキャンペーンからのトラフィック |
Paid Shopping | Google ショッピング広告などの商品リスト広告からのトラフィック |
Paid Search | Google広告やBing広告などの検索連動型広告からのトラフィック |
Paid Social | Facebook、Instagram、Twitter、LinkedInなどのソーシャルメディア広告からのトラフィック |
Paid Video | YouTube広告などの動画プラットフォームでの有料広告からのトラフィック |
Paid Other | 上記の有料チャネルに分類されないその他の有料広告からのトラフィック |
Display | バナー広告やディスプレイネットワークからのトラフィック |
Organic Shopping | Google ショッピングタブでの無料リスティングからのトラフィック |
Organic Social | ソーシャルメディアでの自然投稿からのトラフィック |
Organic Video | YouTubeやTikTokなどでの自然動画投稿からのトラフィック |
Organic Search | GoogleやBingなどの検索エンジンでの自然検索結果からのトラフィック |
メールマーケティングからのトラフィック | |
Affiliates | アフィリエイトプログラムを通じたトラフィック |
Referral | 他のウェブサイトからのリンクを通じたトラフィック |
Audio | ポッドキャストやオーディオ広告からのトラフィック |
SMS | SMS(ショートメッセージ)マーケティングからのトラフィック |
Mobile Push Notifications | モバイルアプリのプッシュ通知からのトラフィック |
チャネルが多いため、どの指標を見るべきかを解説していきます。
チャネル分析で見るべきポイント
1. Direct(ダイレクト)
ユーザーが直接URLを入力したり、ブックマークからアクセスした場合のトラフィックです。ユーザーエンゲージメントが高く、リピーターなどの顧客ロイヤルティが高いのが特徴です。また、各プロモーション経由で流入するユーザーも含まれます。SNSのアプリ内でURLをコピーして、ブラウザに直接入力された場合もDirectとして集計されます。
2. Organic(オーガニック系)
自社の認知度が上がると、自社名やサービス名の検索数が増加します。ブックマークするほどではないですが、検索時に名称を認識している状態です。ブランド認知度の指標として有効ですが、OrganicにはSEO流入も含みます。
SEO流入の場合は、サービス名ではなく、サービスに関連するワードで検索される場合もあります。
ブランド名検索か、関連ワードの検索かの分析は、Google Search Consoleと連携することで、実際の検索クエリを確認できます。
3. Email(メール)
自社会員向けにメールを送付する際に利用されるチャネルです。会員がいない段階では重要度は低いですが、会員をプールできており、定期的にメール配信施策を実行している場合は重要な指標となります。
4. Paid(ペイド関連)
広告費と直接連動するチャネル群です。Direct、Organic、Emailと比べてユーザーエンゲージメントが低い傾向にあります。ただし、新規顧客獲得や認知拡大には不可欠なチャネルです。
広告費が多い場合は、ペイド関連のチャネルを除いて、Direct、Organic、Emailなどのエンゲージメント指標を見ることをお勧めします。
5. Affiliates(アフィリエイト)
Paid広告の中で最もエンゲージメントが低いチャネルです。ポイントサイトなどのインセンティブ目的でのアクセスが多く、長期的な顧客価値は期待できない場合が多いです。短期的な売上向上には効果的ですが、ブランド価値への影響を慎重に評価する必要があります。Affiliates経由の場合は、定着しているかを見ることが重要です。
まとめ
チャネル分析を活用する際は、単純なトラフィック数だけでなく、チャネルから見えるユーザーエンゲージメントなどの質を重視した評価が重要です。
また、チャネルの中には、Directの中にプロモーション集計が入ることもあるため、期間を変更したりノイズを除外することも必要です。Google Search Consoleと連携することで、実際の検索クエリの確認もできるので、各チャネルの実態を把握するようにしましょう。
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