Looker Studioを使っていて「内訳」ディメンションに困惑したことはありませんか?そもそもディメンションが分かりにくいですよね。
この記事では、初心者の方でも分かるように、ディメンションの基本から内訳ディメンションの使い方まで、具体例を交えて詳しく解説します。
そもそも「ディメンション」って何?
まずは基本から整理しましょう。
ディメンション = データを分類・分割するための軸
簡単に言うと、「何で分けて見たいか」を決めるのがディメンションです。
例:店舗の売上をディメンションで分析
店舗の1億円の売上データがあるとします。
このデータを「どの軸で見るか」がディメンションです。
- 時間軸で見る → ディメンションで「年/月」を指定
- 地域軸で見る → ディメンションで「地域」を指定
- 店舗軸で見る → ディメンションで「店舗名」を指定
ディメンションで利用されるケースが多いのは「日付」
売上があった場合に、年/月単位で見ることが多いと思います。この「月毎」に見るがディメンションです。

これを地域毎に見たい場合は、ディメンションを「地域」に変更します。

店舗毎に見たい場合は、ディメンションを「店舗」にします。

「内訳」ディメンションが分かりにくい理由
ディメンションが普段利用しない言葉なのに、ディメンションに「内訳」が登場すると混乱しますよね。
内訳ディメンション = メインのディメンションをさらに細かく分割する軸
つまり、「2段階で分けて見る」 ということです。
分かりにくくなる理由
- 概念が複雑:1つの軸で分けるだけでなく、さらにもう1つの軸で分ける
- 表示が複雑:グラフや表が入れ子構造になる
- 設定を間違えやすい:どちらがメインでどちらが内訳か分からなくなる
内訳ディメンションを使う場面
では、どんな時に内訳ディメンションを使うのでしょうか?
ケース1:「年/月」×「都道府県」の売上
期間の軸に加えて、都道府県別の売り上げの分析をしようとします。
- ディメンション:年/月
- 内訳ディメンション:都道府県

これで月毎に、都道府県の分析が可能になります。
ケース2:年/月×店舗別の売上
同じように店舗別の売上を月毎に見ていきます。
- ディメンション:年/月
- 内訳ディメンション:店舗

月毎に、店舗別の分析が可能になります。
内訳ディメンションの設定方法
Looker Studioで内訳ディメンションを設定する手順:

- グラフを選択
- 右側の設定パネルを開く
- 「ディメンション」セクション:
- ディメンションで期間を設定
- 内訳ディメンションで2段階で見たい内容を選択します。今回は都道府県を設定しています。
よくある間違いと注意点
ドリルダウンは関係がない
ドリルダウンはディメンションの中を階層で把握するためのものです。
設定の中に、ディメンションに、内訳ディメンション、さらにドリルダウン?となると思うのですが考え方の違うものです。内訳ディメンションは「2段階で分けて見る」 もの、ドリルダウンは別の考え方と覚えてください。

内訳のディメンションは1つだけしか設定できない
ディメンションは、テーブルの設定とかだと複数設定できるのですが、内訳ディメンションは1つだけしか設定できません。

まとめ
- ディメンション = データを分類する軸
- 内訳ディメンション = メインの分類をさらに細分化する軸
- ドリルダウンは関係ない
内訳ディメンションは複雑に見えますが、「2段階で分けて表示する」と考えれば理解しやすくなります。まずは簡単な例から試してみて、徐々に慣れていくのがおすすめです。
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